多目的デジタルX線TVシステム (DSA血管撮影装置)
しなやかな動きで多方向からの観察を提供するCアームと、17×17インチの大視野FPDが融合された装置。更に造影剤を使用することで血流のみを動画撮影可能なDSA機能により、大血管から抹消の細い血管まで鮮明に描出します。それにより肘や手首のシャント血管から、体の中心を流れる大静脈まで、体を動かすことなく評価できます。
X線検出器であるFPDは、現在最も高精細かつ高感度なシステムであり、被ばく線量もかなり抑えられます。
当院ではシャント作成部位や術式の選定から、作成後のシャント管理・修復術(狭窄部のバルン拡張や血栓除去術)などに活用されています。その他、透析用カテーテル留置やカテーテル内血栓除去術、腎瘻や尿管カテーテル管理などに使用されることもあります。
16列マルチスライスCT
16列のX線検出器により、高精細な画像を短時間で得ることができます。それにより10秒以下の息止め時間での撮影が可能になり、まったく息が止められなくても診断能を担保できるようになりました。造影剤自動注入器の設置もあり、血流を含めた精査も行っています。
また被ばく低減システムも充実しており、2023年度の胸部CT被ばく線量指標値では、国が定める13mGyに対して当院10mGyと十分抑えられています。肺がん検診用に、更なる低線量設定も用意されています。
透析患者様に必要な全身管理として年に1回ずつ胸部と腹部の定期撮影を行っていますが、発熱や呼吸器症状に対する、肺炎と除水不足の鑑別など予約外撮影にも対応しています。その他、腹痛や外傷精査、頭部症状、健診二次精査など幅広く使用されています。
レントゲン撮影システム
一般的なカメラと同様、元々はフィルムだったレントゲン写真も、CRというデジタル化により利便性向上と共に被ばく線量も大幅に低下しました。更に技術は進歩し、現在ではCRの約半分の被ばく量で、より高画質な画像が得られるDRシステムが登場し、当院でも採用されています。
透析患者様においては、月に一度のレントゲン撮影により、除水量の設定が適切かどうかなどを定期的に判断しています。そのためには透析後の疲れている中での撮影が必要となり、瞬時に画像を確認できるDRシステムは非常に有用です。
X線骨密度測定装置 B-Cube
B-Cubeは,DXA法(二種類の微量X線に対する体の組織の吸収差により計測)による前腕骨専用骨密度測定装置です。体内に石灰化の生じやすい高齢者や透析患者様でも正確に測定しやすい組み合わせとなっています。手軽で被ばく量が少なく、再現性も高いことから、健康診断の一つとしても使用されています(経過を含めた結果レポートをお渡ししています)。
以前の装置は50秒間じっとしている必要がありましたが、この装置では15秒にまで短縮されました。体位の自由度も高くなり、車いすやストレッチャーでの測定も可能です。
消化器内視鏡 (通称:胃カメラ)
連携施設である 「しらかわ診療所」などの 経験豊富な医師 による 上部消化管(食道・胃・十二指腸)と 大腸 の検診を行っております。
検査をお受けになる場合は、事前の予約が必要です。当院受付 まで御相談下さい。
エコー (超音波画像診断装置)
レントゲン検査では確認できない、靭帯、筋肉、腱、軟骨等の損傷、障害に対し超音波診断装置を用いてより正確に診断します。また炎症性変化の有無も同検査で確認できる場合もあります。
トレッドミル運動負荷装置
虚血性心疾患、不整脈 などの 循環器疾患 の場合、安静時には 胸痛、動悸、息切れ などが発生せず、詳しく診断出来ない場合があります。
当院ではこの トレッドミル運動負荷装置 を使って 患者さん に 坂道を登る、小走り などの 日常動作を再現していただき、その際の 心電図 や 血圧 の変化から 症状 を詳しく診断いたします。